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新築住宅に必要な電気工事とは?

快適な生活に欠かせない電気。満足できる家づくりを実現するためには、電気配線やコンセント、スイッチの位置・数をしっかり決める必要があります。今回は、新築住宅に必要な電気工事の内容と注意点をお伝えします。

新築住宅に必要な電気工事の内容

新築住宅の電気工事は、建築と並行して行われます。上棟(棟上げ)後に行うのが一般的です。なお、電気工事は火災や感電など危険を伴うため、電気工事士が作業します。

配線工事

住宅内へ電気を引き込むために、配線を設置します。湿度の高い場所は、配線の接続部分に絶縁テープを使用し、金網や釘が配線を傷めないように注意しながら作業します。

空調工事

エアコンや室外機を設置する工事です。

大きく重さがあるので、設置予定の場所には強度が必要です。また漏電の原因となるため、結露しやすい場所は避けて工事をします。

照明器具工事

各部屋に照明器具を設置する工事です。

取り付け部分の強度を確認し、埋め込み式の照明器具には断熱材も使用します。

空調工事や照明工事は壁の中で配管します。配線の間違えや変更は、壁を取り壊してから配線し直します。時間も追加費用もかかるので注意しましょう。

通信関係工事

テレビや電話、インターネットの回線を繋ぐ工事です。

電話線やテレビ配線、光ケーブルの配線など作業は多岐にわたります。それぞれ配線するときは、電源線と距離をあける必要があります。

新築住宅(木造)の電気工事の流れ

電気工事は専門的な知識と確実な技術が必要です。なぜなら、配線ミスやヒューズの規格を間違えると火災になるからです。だからこそ、実績や経験豊富な会社を選びましょう。

ここでは、木造の新築住宅を想定した電気工事の流れをお伝えします。

【1】打ち合わせ

上棟前までに、電気配線図または電気計画図を渡され、その後に打ち合わせをするのが一般的です。打ち合わせの前に、電気配線図を眺めながら、住みやすさをイメージしましょう。

打ち合わせの内容は以下の通りです。

・照明器具、スイッチ、コンセントの位置や個数、種類

・エアコンや室外機の設置場所

・電話線、ネットケーブルの位置

疑問に思ったことは、すぐに聞きましょう。またコンセントの数は工事中でも追加できるのか、費用はかかるのか確認するのが大切です。

【2】第一次工事

上棟から1~2週間中に行われます。断熱材や石膏ボードを貼る前に、壁や天井の中に配線します。

電気ケーブルの配線は見えないように隠ぺい配線。また一般的には、照明のスイッチやコンセントの裏側に埋め込むスイッチボックス、給排気口のジャバラ管などの仕込みまで終わらせます。

第一次工事が完了すると、コンセントやスイッチの位置・数が確定するのです。

【3】内装の仕上げ

第一次工事が完了したら、大工さんが内装を仕上げます。クロスが貼り終わると、以下の理由から、配線の追加・変更は難しくなります。

・分電盤から電気配線を引っ張るために、壁や天井を撤去

・撤去したあとの建材は再利用できないことがある

・追加で費用がかかり高額の傾向

・手間も時間もかかる

・仕上げの状態が悪くなる

【4】第二次工事

壁に穴をあけてコンセントやスイッチを取り付け、事前に配線したケーブルをつなぎます。

建築工事もほぼ完了しているため、新生活の想像がしやすいでしょう。具体的にイメージできると、追加や変更を依頼したくなる人もいますが、おすすめしません。

・費用・時間・手間がかかる

・電気配線を隠せない可能性がある

・室内に配管が見えた状態(露出配管)になる

【5】引き込み

電力会社が、外の電柱から家の中に電線を引き込みます。

一方、電気工事業者は室内の雰囲気を壊さず、見やすい場所に分電盤を設置します。洗面所やランドリールームに取り付けることが多いです。

【6】電力会社へ電気使用の申請

電気工事と引き込みが終わったら、電力会社に電気使用の申し込みをします。

新築住宅の場合、解約と申込の手続きが必要です。

・前の家で使っている電力会社に解約を連絡(同じ電力会社を使用する場合は転居する旨を伝える)

・新築住宅で使う電力会社に申し込み

・ブレーカーを入れる

新築住宅での電気工事の注意点

住み始めてから、コンセントやスイッチの位置・数に不満を感じる人は多いです。

新築住宅の電気工事で注意すべきところをお伝えします。

コンセントは多めの設置がおすすめ

まず、リビングは多めに用意しましょう。テレビを見ながらスマホの充電をしたり、音楽をかけながら掃除機をかけたりと使用頻度が高いからです。

屋外のコンセントは、照明が必要になった場合や電動工具でDIYを楽しむために必須でしょう。

家具や家電の配置をイメージしたり、家族がどの部屋で何をして過ごすか考えたりすると、コンセントの設置場所が分かります。

図面だけでなく現場でも確認を

可能であれば、現場でも確認するのがおすすめです。図面では分からないコンセントの高さや数などを一緒に確認できるからです。現場で確認すると、思った位置と違うことも少なくありません。

高さや使い勝手がイメージできるので、失敗を防げるでしょう。

いつまでに変更できるか聞いておく

電気の配線は壁や天井の中に設置します。そのため、壁や天井が仕上がると、追加・変更は難しくなるでしょう。

・変更期限

・追加費用の有無

・変更できる内容

特に、電気配線の変更期限は住宅会社によって異なります。工事前に、上記のことは確認するのが大切です。

まとめ

新築住宅に必要な電気工事の内容と注意点をお伝えしました。コンセントやスイッチは後付けすると追加で費用がかかるので、工事内容や期限などは必ず確認しましょう。知らないこと、疑問に思ったことはすぐに聞くことが大切です。

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