新築住宅の外壁材の種類&選び方を解説
新築住宅の外壁材には、どのような種類があるかご存知ですか?こんな感じの雰囲気にしたいというイメージはあっても、種類まで決めているという方は、少ないのではないでしょうか。今回は人気の高い外壁材「窯業サイディング・金属サイディング・モルタル・タイル・ALC」の特徴を解説していきます。
外壁材の種類➀窯業サイディング
サイディングとは、パネル状の外壁材を貼り付けていくタイプ。セメント質と繊維質を混ぜたもの、金属、木材など、さまざまな原料があります。
その中の1つでもある窯業サイディングは、セメントと繊維質を混ぜて成形した外壁材です。耐震性や防火性に優れており、近年もっともよく使われています。色やデザインもさまざまなので、おしゃれな家づくりをしたい方におすすめです。
外壁材の種類②金属サイディング
金属サイディングは、防音性、防水性に優れた外壁材。軽量で建物自体にかかる負担を減らせます。
デザインやカラー、バリエーションが豊富。スタイリッシュでモダンな家づくりをしたい方におすすめです。
外壁材の種類③モルタル
モルタルは、セメントと砂を混ぜたもの。外壁に左官職人がコテやローラーで塗りつけて仕上げます。サイディングと違ってつなぎ目がなく、仕上げ方によって印象が変わるのが特徴です。
デメリットとしては、ひび割れしやすい点があげられます。ただし職人さんの腕によっても、ひび割れの出やすさは変わってきます。
外壁材の種類④タイル
外壁用のタイルは高温で焼き上げられているため、剥離やひび割れは少ないです。耐久性や耐候性に優れており、目地についた汚れを落とす程度のメンテナンスを行うだけできれいな状態を保てます。
デザインもさまざまで和風、洋風どんな家にも使えるのはメリットです。サイディングに比べて初期費用は高いですが、メンテナンス費用は抑えめ。長い目で見るとコストパフォーマンスのよい外壁材です。
外壁材の種類⑤ALC
気泡を含んだ軽量のコンクリートをパネルにした外壁材。見た目は他の外壁材に比べてシンプルです。他の外壁材に比べ、機能面で圧倒的に優れており、防火性や断熱性、遮音性は他の外壁材と比べ物になりません。
工場で製造し、現場ではパネルを組み立てるだけなので、工期も短くてすみます。また耐久年数が50年とかなり長く、張替えの必要はありません。ただしパネルとパネルの継ぎ目のシーリング補修は必要です。
新築住宅の外壁材を選ぶときのポイント
デザインやメンテナンス、費用、機能など外壁材を選ぶ時のポイントはさまざまです。あなたが1番重視したいのはどの項目でしょうか?それぞれのポイントについてお伝えしていきます。
【ポイント1】デザイン
家の印象を決める大事な外壁。デザインや色によって印象が大きく変わります。
好きな色にしよう!という気持ちも大切ですが、周りの家との調和や、選んでいる玄関、庭の木などとの相性も考えて選びましょう。
そして、外壁材は1度選ぶと次のメンテナンス時期まで変更できません。そのため、飽きのこないベーシックカラーを選んでおくのも、満足のいく家づくりにつながるポイントです。
【ポイント2】メンテナンス
外壁材は時間が経つにつれて劣化していくので、定期的なメンテナンスが必要です。素材によってメンテナンス周期や費用が変わるので、選ぶときの一つのポイントにされるとよいでしょう。
たとえばサイディングのメンテナンスはおよそ10年おき。塗り替えやつなぎめのシーリングの打ち直しが必要です。タイルやALCは、素材自体の耐久性は高いものの、シーリングの補修はしなければなりません。
【ポイント3】費用
外壁材によって、費用にも大きく差がでてきます。
【1㎡あたりの費用の目安】
・モルタル:2,000円~
・金属サイディング:4,000円~
・窯業サイディング・塗壁:4,500円~
・ALC:7,500円~
機能面やデザイン、メンテナンスなどいろいろな面を考慮して決めていきましょう。
【ポイント4】機能
外壁材にはさまざまな機能が備わっています。
夏は涼しく、冬暖かく過ごせる遮熱、断熱機能。
外部の音を遮断する防音機能。太陽光で外壁の汚れを分解することで外壁を汚れにくくする光触媒機能など、想像以上に機能の種類が多く驚きます。
その中で自分が取り入れたい機能をもった外壁材を選べば、快適な生活を送ることができます。
まとめ
今回は、外壁材選びのポイントをお伝えしました。
素材1つで、機能、費用、メンテナンスなどさまざまな違いがでてきます。
自分達の目指す家にはどんなものが合うのかしっかり考えて採用しましょう。
迷うときには、住宅メーカーに相談するのもおすすめです。