新築分譲住宅を購入する流れは?手続や契約の注意点も紹介
新築分譲住宅を検討しているが、どのようにして探せばいいのかよくわからないという方も多いのでは?分譲住宅はタイミングよく購入しないといけないので、人によってはなかなか希望通りの物件が見つからないということもあるそうです。
そこで今回は、新築分譲住宅を購入するときの探し方や手続き方法などの流れについて確認していきたいと思います。
そもそも「分譲住宅」とは?
「分譲」とは、「分割譲渡」のこと。つまり「分けて売る」という意味です。
分譲住宅は、広い土地をいくつかに区分した「分譲地」に建てて売られている家のことをいいます。
よく、似たようなデザインの家が、いくつも並んでいる住宅地を見ますよね。ああいった住宅地は、業者が広大な土地を購入してインフラなどを整備し、同じ仕様の家をいくつも建てて、1戸ずつ売っています。
まとめて建てているので、材料費や人件費などをカット。比較的安い値段で新築住宅が手に入ります。街並みに統一感があり、似た家族構成の方が集まりやすいのも特徴です。
> 「建売住宅」との違いはこちら
新築分譲住宅を購入する流れは?
分譲住宅は、さまざまな手続きが簡略化されており、比較的購入までがスムーズなのも一つのメリットです。では、新築分譲住宅を購入するまでの流れを見ていきましょう。
住まいの条件・優先順位を考える
家がほしいなぁと思ったら、まずは自分たちの理想の家のイメージをまとめてみましょう。もしかすると「こだわりの間取りや内装にしたいから、注文住宅のほうがむいているかも」「値段は抑えたいけど、好きな土地に建てたいから、規格住宅がいいかも」と、分譲住宅以外の選択肢のほうがむいているケースもあるかもしれません。
そして住みたいエリアや資金計画も考えておきます。貯金や将来かかるお金から、いくらくらいの家が建てそうかも計算しましょう。
物件を探す
住まいの条件に合わせて、物件情報を収集します。新聞広告やチラシのほか、インターネットで調べてみるのもおすすめです。不動産のポータルサイトを使うと、エリア・路線・間取りなどの条件から物件を検索することができます。
しかしチラシやインターネットを見て連絡しても、すでに買い手が見つかっているというケースも少なくありません。そこで、不動産屋さんを直接訪問してみることもおすすめします。定期的に脚を運んで相談していると、希望に合った物件をいち早く紹介してもらえるかもしれません。
物件を見学する
すでに建物が完成している分譲住宅であれば、実際に内覧して間取り・内装・設備などを見ることができます。気になる物件があれば、どんどん見に行きましょう。
お金のことや契約のことなど不安があれば、モデルハウスや相談窓口を訪れてみるのもおすすめ。スタッフの方にアドバイスをもらったり、物件の探し方を教えてもらったりできます。
売主に購入を申し込む
購入したい物件があれば、売り主に購入の意思表示をします。購入申込書を提出して、場合によっては10万円程度の申し込み金が必要なこともあります。
住宅ローンの申し込み
購入を申し込んだ段階で、金融機関に住宅ローンの申し込みをおこないます。
不動産売買契約を結ぶ
分譲住宅で必要な契約は、「不動産売買契約」というものです。先程の「購入申し込み」とは違い、正式な契約となります。
重要事項説明を受け、取引内容に納得した上で、契約書に署名や捺印をして契約が締結されます。このとき、売り主に対して「手付金」として売買代金の5~10%ほどを支払います。
もしこの後で契約破棄となっても、原則としてこの手付金は返却されません。
なお、手付金はローンの融資実行時に返却されますが、売買代金の一部として精算されるのが一般的です。
分譲住宅の契約の注意点
不動産売買契約を結ぶ前には、必ず不動産会社から「重要事項説明書」が説明されます。登記や法令制限、私道について、売買代金や支払い方法、瑕疵担保責任について・・・などさまざまなことが説明されるのでしっかり確認して、納得の上で契約を結びましょう。
【チェックしておきたいことの例】
・物件の概要に間違いはないか?
・売買代金や支払い方法に間違いはないか?
・売主から買主に所有権がうつるタイミングや引き渡し時期はいつ?
・もし契約後に瑕疵がみつかったり、建物が損害を受けたりしたら、どう対応する?
・契約後にローン審査が通らなかったら、契約はどうなる?
・契約後にキャンセル、解約したくなったら手付金や違約金はどうなる?
まとめ
分譲住宅を購入する場合、希望の物件さえ見つかれば、あとの手続きや契約は比較的スムーズです。しかし、なかなか良いタイミングで希望のエリアに物件がでないこともあるので、その場合は好きな土地に、注文住宅を建てる選択肢もあわせて考えると良いかもしれません。プランの内容が決められたものなら、分譲住宅と手間や費用はあまり変わらないでしょう。