新築住宅にこだわりのキッチンを!失敗しない選び方
新築住宅でこだわりを詰め込んだキッチンに憧れる方も多いのではないでしょうか。デザインや設備だけでなく多角的な視点をもって使いやすさを考慮しないと、使ってみたら想像と違ってストレスを感じてしまうなんてことにもなりかねません。新築住宅のキッチンで後悔のないようにしましょう。
新築住宅にありがちなキッチンの失敗例
こだわってキッチンを選んだはずなのに、いざ使ってみたら想像と違った…ということがなぜ起こるのでしょうか。新築住宅を建てる際に後悔のないよう、まずは実際によくある失敗例を知っておきましょう。
家事動線が悪い
廊下や動線にあたる部分を減らして部屋の広さを優先した結果、玄関からキッチンまでの距離が遠くなってしまうことがあります。
たくさんの買い物をして重い荷物を運びこむとき、できれば早くキッチンまでたどり着きたいですよね。
子どもが大きくなって食べ盛りになると、頻繁な買い物で家事動線の悪さがストレスになってしまいます。
玄関から直接キッチンに荷物を置ける間取りにするなど、できるだけ移動距離が短くなるような設計がおすすめです。
リビングからキッチンが丸見え
憧れのアイランドキッチンにした結果、収納が近くにないせいでキッチンにものがあふれてしまい、リビングから丸見えになってしまうという例です。
おしゃれなデザインで広々と使えるアイランドキッチンですが、引き出し収納しかない場合が多く、手の届く範囲にある収納が少ないのがデメリットです。
来客時に片付いていないキッチンを隠せなくて恥ずかしい思いをするかもしれません。
食料を収納するパントリーを作るなど、生活感が見えないようにする工夫が必要です。
掃除しづらい
設備にこだわってガスコンロや蛇口などを好きなようにカスタムした結果、キッチンに段差が多くなってしまい掃除がしにくいという例です。キッチンを掃除するとき、一気に拭き上げられるのが手間もかからずラクですよね。
IHを検討するなど、できるだけキッチン上の段差をなくして掃除しやすくするといいでしょう。
置きたいものが置けない
キッチンを細かく注文せず一般的な規格で注文した場合、収納が足りずものが入りきらなかったり、電子レンジや炊飯器などの電化製品やゴミ箱を置きたい場所にすべて置けなかったりすることがあります。
入居後に置きたいものが置けないということがないように、ご自身が持っている電化製品や食器の量を考慮して設計するのを怠らないようにしましょう。
入居後に新しいものを購入しても大丈夫なように余裕をもってスペースを作っておくと安心です。
また、コンセントの位置や数が少ないと収納はあるのにものが置けない場合もあります。
延長コードを使うこともできますが掃除が大変になるのであらかじめコンセントは余裕を持った数を作っておくといいでしょう。
新築住宅のキッチンのこだわりは?
使いやすさ重視のキッチン、おしゃれで開放的なキッチン、いろいろ見ていると全部のこだわりを詰め込みたくなってしまいますよね。
ご自身が使いやすくこだわったキッチンを注文するのであれば、どんなところにこだわりたいか優先したいことを整理する必要があります。
おしゃれなキッチンにしたい
おしゃれなキッチンにしたい場合は、キッチン本体のデザインはもちろん、リビングとダイニングとの全体的な統一感と配置にこだわると良いでしょう。
キッチンのデザインはおしゃれでも全体の雰囲気からかけ離れているとちぐはぐな印象になってしまいます。
また、キッチンの大きかったり位置がせり出していたりすると、部屋の中でキッチンの面積が大きくなり、圧迫感を感じさせかねません。
キッチンだけでなく部屋全体に視野を広げてイメージすると良いでしょう。
すっきりしたキッチンにしたい
すっきりと片付いたキッチンにしたい場合は、収納スペースを多くとったり、パントリーを設置したりすると片づけやすいです。
アイランドキッチンなどの開放的なキッチンは広々と使える一方で、天井の吊り下げ式収納がないことが多いです。
手の届きやすいところに片づけられる場所が少ないため、キッチンの上にものを置いてしまい生活感が丸見えになってしまいかねません。
また普段使わないものを入れて置けるパントリーを設置すると、手の届く範囲の収納をすっきりさせることができます。
使いやすいキッチンにしたい
毎日使うキッチンでストレスなく過ごすには、やはり使いやすいのが一番です。
玄関やほかの家事をする場所からの距離や、キッチン内の収納や家電を置く位置などにこだわって、できるだけ効率的な家事動線を確保するとスムーズに過ごすことができます。
そして、綺麗なキッチンを保ちやすくするために、キッチンの素材の耐久性や掃除のしやすさも考慮しましょう。
汚れがつくと変色してしまってご自身で対処するのが大変な素材や、傷がつきやすく目立ってしまう素材もあります。
自己管理だけで長く綺麗を保てる素材を選ぶことで入居後のコストを抑えることができます。
まとめ
あこがれの注文住宅キッチンは、こだわりを詰め込むあまり失敗してしまうことがあります。ご自身のライフスタイルをよく振り返ることで、本当にこだわるべき部分が見えてきます。新築住宅が完成してから後悔しないために、ご自身に合ったキッチンを選べるといいでしょう。