泥棒に入りやすい家には、共通点があるそう。危険な箇所を知って、住まいの防犯性を高めましょう。

 

こんな家は泥棒に狙われやすい！

どのような家が泥棒に狙われやすいか知ることで、対策方法が見えてきます。警視庁やセキュリティ会社の調査を参考に、泥棒に狙いやすい家の条件をまとめました。

 

留守だと分かりやすい家

空き巣は、家の中に人がいるかどうか確認して侵入します。

室内外の電灯が消えたままになっていると、不在がわかりやすいです。消費電力の低いLEDを不在時もつけっぱなしにするなどの対応が効果的です。

 

また、「家に侵入する前にインターホンを鳴らして留守を確認する」のもよく使われている方法だそう。インターホンに出たのに誰もいないときには、もしかすると空き巣による在宅確認かもしれません。最近では、録画機能がついたインターホンも人気が高まっています。

 

外から敷地内が見えづらい家

植木や塀で敷地内が外から見えづらいと、侵入しやすいと言われています。とはいえ外から家が丸見えになってしまうのは抵抗がありますよね。プライバシーを守りつつ、なるべく周囲の見通しは確保するのがおすすめです。

 

特に、道路から見えにくい位置に窓がある家は要注意です。例えば、道路より高い場所にある土地は、見通しが良さそうに感じます。しかし、道路を通る人の目線より上の位置に窓がくるため、意外と侵入時に目立ちにくいそうです。

 

防犯意識が低そうな家

泥棒は、いきあたりばったりで侵入する家を決めるわけではありません。何度も下見を重ねて狙う家を決めます。下見では、その家の防犯意識についてもチェックするそう。

 

ALSOKなどの防犯システムや防犯カメラを設置している家よりも、防犯対策な無頓着な家を狙いたいと思うもの。リスクの高い家はわざわざ選びません。心理的な抑止力としても、防犯対策をしっかりしておく効果は高そうです。

 

新築住宅で取り入れたい防犯対策

では、泥棒に狙われにくい家をつくるにはどうしたら良いのでしょうか。新築住宅を建てるときの土地選びから開口部の対策までご紹介します。

 

泥棒に狙われにくい土地

防犯対策は土地選びの段階から。土地には、狙われやすい土地・狙われにくい土地というのが存在します。人通りが少ない場所は、泥棒だけでなく学校や仕事からの帰宅にも危険が高いです。

 

土地のまわりに電柱や塀など侵入の足場となる物があったり、大きな植木のような身を隠せるものがある場所も要注意。目の前に公園がある土地は緑が多くて素敵ですが、夜は人気がなくなったり泥棒が下見しやすかったりと、防犯という点からいうと微妙だそうです。

高低差がなく見通しが良く、ほどよく人通りがある土地が狙われにくいと言われています。

 

見通しが悪い場所の対策

道路に接している面は見通しが良いですが、家の裏などどうしても狙われやすい場所はでてきます。道路から見えない場所の開口部は、優先的に防犯性の高い商品にするなど対策します。

 

2階以上でも、バルコニーや雨樋などがあれば伝ってよじ登ることが可能です。道路から見えにくい場所は特によじ登れないようなつくりにしてもらいましょう。カーポートの屋根やエアコンの室外機なども注意です。

 

防犯性の高い窓・ドア選び

泥棒が侵入するのを諦める時間は「5分以上」。ドアや窓をやぶるのに5分以上かかると約7割、10分以上かかると約9割の泥棒が侵入を諦めるそうです。

 

そのため、5分以上耐えられる窓やドアなどには、防犯対策商品として「CPマーク」という印がついています。CPマークがついている商品は価格が高めなので、特に狙われやすい場所にあるドアや窓を優先的にCPマークのものにすると良いでしょう。

 

ガラスやカギを補強する

コスト面などの理由からCPマーク商品が設置できない場合、補助的な商品の取り付けもおすすめです。例えば、カギまわりや窓ガラスの補強。窓のサッシ下に補助用のカギ、ドアならサムターン回しができないようなカバーなどが売っています。

 

窓の内側に、ガラスが割れにくくなるような防犯用フィルムを貼るのも良いでしょう。侵入するのに時間稼ぎとなるので、5分以上かかって諦めてくれる可能性が高くなります。

 

防犯グッズも取り入れて

空き巣への「防犯意識の高い家ですよ」というアピールも兼ねて、防犯グッズでセキュリティ対策もしておきましょう。例えば、人が近づくと音や光を出すセンサーアラーム。玄関や窓付近に設置しておくと、侵入者を察知してアラーム等でお知らせしてくれます。不在時の侵入者が諦めてくれる効果も。

 

家庭用防犯カメラも最近は手頃な価格で手に入れられるようになりました。玄関のインターホンは、外と通話できる機能や録画機能がついたものがおすすめです。

 

まとめ

泥棒に狙われやすい家は、何度も狙われるそう。一戸建てを建てるときには、間取りやデザイン、インテリアも気になるところですが、防犯対策も気にしたいですね。犯罪は未然に防ぐことが大切。なにかあってからではなく、ぜひ新築の段階で対策しておきたいものです。