新築住宅の失敗談&後悔しないための対策方法
よく「家は3回建てないと、成功しない」と言われます。はじめての家づくりでは、住んでから「ここは、ああしておけばよかった」と気づくことも多いのです。
しかし、人生で3回も家を建てられる人はなかなかいません。そこで家を建てる上でよくありがちな失敗談とその対策方法を頭に入れて、家づくりに臨むことをおすすめします。
新築住宅の「間取り」に関する失敗談&対策方法
間取りは新築住宅を建てる上で、とても重要なポイント。内装や設備はあとからでも変えられますが、間取りはなかなか変更できないので、失敗のないように決めましょう。
1.部屋が狭すぎた
非常に多い失敗談の一つが、「住んでみたら思ったより狭かった」「キッチンが狭すぎて二人で料理できない」など。図面で見ると、実際より広く感じてしまうことが多いようです。
-対策方法-
新居に置く家具・家電のサイズをしっかり把握!ソファやテーブル、テレビ、棚などのサイズをはかって図面に描き込みます。その周囲を通るためのスペースも忘れずに。
2.部屋が広すぎた
逆に「リビングは広くつくろう!」と意気込んだ結果、広くしすぎる失敗談もまれに聞かれます。大は小を兼ねるといえども、広すぎると冷暖房効率が落ちる、建築費や固定資産税などのコストがかかるなどのデメリットが。
-対策方法-
同じく家具家電のサイズ感を確かめてから計画することが大切です。また、リビングの一角に間仕切りできる和室/洋室をつくるのもおすすめ。来客時など、生活感のある部分だけ隠すことができます。
3.家の中/外から丸見え
「隣の家/家の前の道路から丸見えで、カーテンを閉めっぱなしに」「脱衣所のドアを開けておくと、リビングから丸見え」など視線に関する失敗談も意外とあります。
-対策方法-
隣の家や周囲の道路からの視線はチェックし、見えやすい場所にドアや窓がないように設計します。植樹や柵、壁などで仕切るのも一つの方法です。
家の中では、パブリックな場所(玄関やリビングなど)から、プライベートな場所(トイレや脱衣所)が見えないようにドアの位置や動線に気を使って。
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4.動線が悪い
「キッチンと洗面所が遠く、家事の同時進行がしづらい」「朝は洗面所とトイレの前が大渋滞」など、動線が悪いと生活がなんとなく不便に。
-対策方法-
家事をするとき、朝の支度をするとき、帰宅後・・・シチュエーション別に家族がどのように動くかという”動線”をイメージ。「動線が長すぎていないか?」「家族同士の動線が集中しすぎる場所はないか?」「来客と家族の動線はぶつからないか?」などチェックしながら間取りを決めます。
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新築住宅の「設備・配線」に関する失敗談&対策方法
意外と住んでみてから気づくのが、コンセントや照明などの失敗。新築住宅設計時にはいろいろなことを決めなければならないため、見落としがちなポイントです。
5.コンセントが足りない
非常に多いのが、「コンセントが足りない」「欲しい場所にコンセントがない」などの失敗談。延長コードの多用は、見た目にがごちゃごちゃして見えるので避けたいところ。タコ足配線は安全上避けたいのはもちろん、ホコリが溜まりやすく掃除もしにくくなります。
-対策方法-
どの場所でどの家電を使うのかリストアップし、必要なコンセントをバランスよく配置します。コードレス掃除機やスマホを充電する場所、季節家電(扇風機やヒーター、加湿器など)も忘れずに。キッチン、リビング、洗面所は家電の多い場所なのでしっかり計画しましょう。将来家電が増える可能性もあるので、少し多めに設置するのが理想的です。
6.水回りが汚れやすい/掃除しにくい
新築当時はピカピカだったキッチンやお風呂、トイレも、経年とともに段々と汚れがとれにくくなってきます。
-対策方法-
水回りはデザインだけでなく、カビの生えにくさや掃除のしやすさも考えて選ぶのがおすすめです。予算が許せば、自動洗浄機能などがついた設備を検討しても良いでしょう。
しかし水回りの設備は、そもそも10~15年単位で不具合が出始めて取り替えるもの。無理してハイグレードモデルにするより、劣化を見越して新築時には予算を抑えるのも一手です。
7.照明のスイッチが使いづらい
「リビングの照明スイッチが、動線上にない」「寝室の照明のスイッチが出入り口にしかなく、消灯時に歩いて消しに行くのが不便」など、照明スイッチの場所が悪いと、意外とストレスになります。
-対策方法-
生活動線をよく考えて、スイッチを配置します。「スイッチを押すまで、わざわざ歩かなくて良いか」「ドアやカーテンなどスイッチの邪魔になっていないか」などチェック。
新築住宅の「収納」に関する失敗談&対策方法
収納を失敗すると、せっかくの新築住宅がなんとなくごちゃごちゃして見えることに。収納をきちんとつくれば、家族が自然と物をしまうので、がんばって片付けなくても良い家になります。
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8.収納が足りない
「玄関の収納が小さいので、上着やかばんがリビングに置きっぱなしに」「リビングの収納が足りず、いちいち二階に取りにいくのが面倒」「子供が小学校中学校と成長するにつれて、荷物が入らなくなってきた」など、収納が足りないという失敗談も。
-対策方法-
収納は「使う場所に、収納量に合わせたスペースを」が基本。リビングでは何を使うのか、キッチンでは?玄関には何があるといい?・・・一つずつリストアップし、物に合わせた収納を設置します。子供が成長するにつれて荷物が増えるので、将来まで考えて少し多めの収納を。
9.収納が使いづらい
いくらたくさん収納があっても、使いづらいと家がごちゃごちゃする原因に。「手の届きにくい高いところの収納は、物をしまうのが億劫」「納戸の奥は、もう何を入れたか忘れた」など、うまく使えていない失敗談も見られます。
-対策方法-
収納をたっぷり設けたいからと、奥行きを深くしすぎるのはNG。奥にあるものが取り出しにくくしまいにくくなり、有効に使えません。しまう物のサイズに合わせて、出し入れしやすい収納をつくりましょう。
まとめ
間取りも設備も収納も、きちんと生活スタイルを考えて設計するのが最大のポイントです。また、家を決める前に、たくさん間取り図やモデルルームを見て、生活をイメージしてみることもおすすめします。きっと「ここはこうしたほうがよさそう」「この動線は使いやすそう」といったことが見えてきますよ。
各住宅会社のホームページでは、実際に建てられた建築実例や間取り図などが公開されています。色んな会社のものをチェックして、気にいる住宅会社があれば、実際にモデルルームを見に行ってみてください。